回想録 ②

回想録 ②

お客さんに最高だと思えるモノ

それは各個人のシステムの中で

自分の環境に特化した

自分だけのスペシャルアイテム

自分でケースのカラーや

光るLEDの色決めれたら

自分の為に作ってもらったら

付加価値がつきますよね。

外観を好きに決めれるのが

自作エフェクターの醍醐味の一つです。

お客さんの要望で

ケースは黄色で塗る事になりました。

僕は前職が塗装屋でして

塗装のノウハウはあります。

そして使用パーツは

『ええのんつかってや』でした

(このお客さんは関西弁を使います)

フォンジャックは

SwitchCraftのBOXタイプ

配線材もハンダ材も

ええやつ使いました。

フットスイッチは耐久性に優れるモノを

選びました。

打ち合わせしている頃

お客さんはステレオアウトが出来る

ディレイを持っているのを

思い出したそうで、

そのディレイで出力を二つに分けてみると提案してきたのです。

それならばと

僕のアイディアでディレイにある

二つのOUTPUTの片側から出た信号が入り、フットスイッチで操作する

MUTE BOXXを作ることに成りました

ディレイの各OUTPUTから

ギターアンプとベースアンプを

同時に鳴らし、

フレーズによっては

ギターアンプの音のみで弾ける事を

可能にしたかったのです。

そしてLEVELのツマミを

付ける事も提案しました。

コレは二台のアンプの音量差を

無くすためにです。

アンプのLEVELを触る時と

演奏時の立ち位置とでは

音の聞こえ方が違います。

各アンプのLEVELを合わせる為に

チョコチョコと各アンプの前へ行き

LEVELを操作する→

バランスを取ったと思い、立ち位置に戻る→まだ音量のバランスが良くないと思う→またアンプのLEVELを操作する→片側を大きくしたり、または小さくしたり…

ハッキリ言ってコレは面倒です。

時間もかかります。

なのでVOLUMEのツマミをつけ、

手元で操作出来るようにしたのです。

ディレイのB-OUTPUTをこのペダルでMUTEにして、

主体のA-OUTPUTにつながるアンプの

音量を定め、

B-OUTPUTにつながるアンプのLEVELは少し大きめにしておく事が良いでしょう。

そしてこのペダルのVOLUMEでB-OUTPUTのLEVELを下げる微調整をし、二台のアンプのLEVELバランスを立ち位置で取れる様にしました。

このアイディアを実際に採用し

納品後にライブハウスで

試したお客さんは

『大変使いやすく、便利やった』と

言ってくださいました。

それから数日たったある日、

ディレイで分けるより、

このペダル一台で

二台のアンプを鳴らせる様にして欲しいとの要望があり、

ペダルの再構築をする事になりました。

僕も多分そんな事言ってくるって大方予想してたので、直ぐに準備に入りました。

つづく…


S.S.B.LAB 

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